【新製品】高汎用性+リーズナブルなニュー「soko-co」リリース

北海道 機械・器具

林業専用コミュニケーションツールを開発・販売している(株)ブレイクスルー(北海道札幌市、北原健太郎社長)は、新システム「soko-coソココ)」を4月にリリースした。従来からの「Soko-co forest」を大きくモデルチェンジし、必要な機能のみ搭載したシンプルかつリーズナブルな新製品となっている。全国森林組合連合会の「安全対策商品カタログ」にも掲載され、通信環境の“圏外ゼロ”達成に向けて普及を進めることにしている。

「soko-co」は、(株)JVCケンウッド(神奈川県横浜市、江口祥一郎社長)製のトランシーバーと専用アプリを搭載したスマートフォンで構成される。現場監督などの管理者はトランシーバーとスマートフォンを、作業員はトランシーバーのみ携帯すれば連絡できる。ブレイクスルー顧問の小玉一博・(株)小玉社長は、「作業員の負担が格段に軽くなった」と強調する。

トランシーバーのデータ通信を活用して、林内での通信や作業員の位置情報の確認・共有、接近情報の通知などができる。

目玉と言えるのが緊急通報機能・マンダウン機能。作業員が転倒してから一定時間起き上がらないと、管理者のスマートフォンに緊急通報が入る。通話ボタンを押さなくても話しができるようにし、緊急時の意思疎通を図りやすくした。

価格は、トランシーバーが1台15万円、管理者用のアカウントが1ライセンス15万円、導入は3台1ライセンスから。1セット買い切りで60万円と「Soko-co forest」と比べ、約4分の1にコストダウンした。小玉顧問は、「コア機能のみに絞ったからこの価格水準が実現できた」と話す。「soko-co」の利用先としては、林業以外の電力や防災、消防なども見込んでおり、ケンウッドの担当者は、「全国に販売していく」と意欲をみせている。

(2025年4月30日取材)

(トップ画像=緊急通報の受信画面)

『林政ニュース』編集部

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