就任10年目の小池都知事「森林づくりは100年、200年の計」
開会挨拶で小池百合子・東京都知事は、今年(2026年)で就任10年目を迎えていることに触れた上で、「長く続けることは簡単ではないが、森林を育てるのは100年、200年の計が必要であり、ともに需要をつくっていきましょう」と呼びかけた。
オープニングセレモニーでは、「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」の表彰式が行われ、最優秀賞には、あきる野市などが建設した武蔵五日市駅前拠点施設「フレア五日市」が輝いた。

また、主催者展示では、各都道府県の特産樹種や木製品の特長などを最新のデータを用いてビジュアルに表現し、丸太から製品になる工程も実物で示した。会場の一角には、世界初の木造人工衛星「LignoSat」の実機も置かれ、視覚的にわかりやすく訴える“見せる”展示が目立った。



木軸ペンが学生の間で一大ジャンルに、インフルエンサーが評価
今回の「モクコレ」では、木製の家具や玩具、食器など日々の生活を彩る日用品の出展が増え、即売なども活発に行われた。その中で、一際注目を集めていたのが木軸ペンだ。
「木軸ペン工房KIKI」を運営する(有)平川木材(愛知県豊橋市)は、数年前に木軸ペンの製造をスタートし、現在は国産材と外材を合わせて約250種の樹種を加工している。当初は企業の記念品や贈答品向けの展開を考えていたが、発売してみるとSNSなどを通じて一般消費者からの問い合わせが多く、とくに学生が大半を占めている。
同社の担当者は、「ユーチューバー等のインフルエンサーが着目したことで学生らの間で文房具文化が盛り上がり、中でも木軸ペンは一大ジャンルになっている」と言い、平川翔一・取締役も、「木軸ペンは端材からでも製作でき、木の魅力を発信できる」と手応えを口にしている。

翡翠の地・糸魚川市からホウノキブランド、地域色を活かす!
日本を代表する翡翠(ひすい)の産地である新潟県糸魚川市からは、製材業を営む(有)ランバー羽生(旧田鹿木材)がホウノキ(朴の木)を使った木製品を出展し、異彩を放った。
同社は、2021年に「Jade Magnolia(ジェイドマグノリア)」(翡翠の朴ノ木)とネーミングしたブランドを立ち上げ、木工品などを手がける企業と連携して、ホウノキをテーブル・椅子やアクセサリー、まな板などに加工して販売している。2023年には人工乾燥機を導入し、顧客ニーズに応えて短期間で納入する体制も整えた。

同社の田鹿勝・代表取締役は、「広葉樹のホウノキをきっかけにして糸魚川市の森林・林業について広く知ってもらい、地域材の利用を進めていきたい」と話している。
(2026年2月12・13日取材)
(トップ画像=開会にあたって恒例のウッドカットを行った)
『林政ニュース』編集部
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