10回目の「モクコレ」開催、“見せる”展示や生活用品が増える

通算10回目となる「WOODコレクション(モクコレ)2026」(東京都主催)が2月12・13日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。39都道府県から約320の企業・団体が参加・出展し、2日間で約7,000人が来場、商談件数は約500件に上った。

就任10年目の小池都知事「森林づくりは100年、200年の計」

開会挨拶で小池百合子・東京都知事は、今年(2026年)で就任10年目を迎えていることに触れた上で、「長く続けることは簡単ではないが、森林を育てるのは100年、200年の計が必要であり、ともに需要をつくっていきましょう」と呼びかけた。

オープニングセレモニーでは、「ウッドシティTOKYOモデル建築賞」の表彰式が行われ、最優秀賞には、あきる野市などが建設した武蔵五日市駅前拠点施設「フレア五日市」が輝いた。

実物の丸太を使ってストーリー性のある展示を行った

また、主催者展示では、各都道府県の特産樹種や木製品の特長などを最新のデータを用いてビジュアルに表現し、丸太から製品になる工程も実物で示した。会場の一角には、世界初の木造人工衛星「LignoSat」の実機も置かれ、視覚的にわかりやすく訴える“見せる”展示が目立った。

木造人工衛星「LignoSat」の実機
主催者展示では、各都道府県の森林の状況などを紹介した
廃材を有効利用したアート作品「白狼」も来場者の注目を集めた

木軸ペンが学生の間で一大ジャンルに、インフルエンサーが評価

今回の「モクコレ」では、木製の家具や玩具、食器など日々の生活を彩る日用品の出展が増え、即売なども活発に行われた。その中で、一際注目を集めていたのが木軸ペンだ。

「木軸ペン工房KIKI」を運営する(有)平川木材(愛知県豊橋市)は、数年前に木軸ペンの製造をスタートし、現在は国産材と外材を合わせて約250種の樹種を加工している。当初は企業の記念品や贈答品向けの展開を考えていたが、発売してみるとSNSなどを通じて一般消費者からの問い合わせが多く、とくに学生が大半を占めている。

同社の担当者は、「ユーチューバー等のインフルエンサーが着目したことで学生らの間で文房具文化が盛り上がり、中でも木軸ペンは一大ジャンルになっている」と言い、平川翔一・取締役も、「木軸ペンは端材からでも製作でき、木の魅力を発信できる」と手応えを口にしている。

「木軸ペン工房KIKI」の木軸ペン、国産材と外材の割合は4対6

翡翠の地・糸魚川市からホウノキブランド、地域色を活かす!

日本を代表する翡翠(ひすい)の産地である新潟県糸魚川市からは、製材業を営む(有)ランバー羽生(旧田鹿木材)がホウノキ(朴の木)を使った木製品を出展し、異彩を放った。

同社は、2021年に「Jade Magnolia(ジェイドマグノリア)」(翡翠の朴ノ木)とネーミングしたブランドを立ち上げ、木工品などを手がける企業と連携して、ホウノキをテーブル・椅子やアクセサリー、まな板などに加工して販売している。2023年には人工乾燥機を導入し、顧客ニーズに応えて短期間で納入する体制も整えた。

Jade Magnoliaの製品

同社の田鹿勝・代表取締役は、「広葉樹のホウノキをきっかけにして糸魚川市の森林・林業について広く知ってもらい、地域材の利用を進めていきたい」と話している。

(2026年2月12・13日取材)

(トップ画像=開会にあたって恒例のウッドカットを行った)

『林政ニュース』編集部

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