全日本竹産業連合会(京都府京都市、山﨑清登会長)は、66回目となる「全国竹の大会」を11月21・22日に山口県の宇部市で初めて開催した。
「TAKE(竹)×NEXT 未来を編む竹の力」を大会テーマに掲げ、全国から約100人が参加して、竹のリブランディング促進や竹を活用した地域経済の活性化などを骨子とするスローガンを採択した。
1日目は、ときわ湖水ホールで式典やシンポジウムなどを行った。冒頭に挨拶した山﨑会長は、山口県が立ち上げた「YAMAGUCHI Bamboo Mission(やまぐちバンブーミッション)」の活動が充実していることなどを先進事例としてあげ、「本大会がきっかけとなって竹産業がもう一度儲かる産業になることを願っている」と強調した。
シンポジウムでは、(株)山岸竹材店社長の山岸義浩氏、山口県森林企画課主任の河村翔太氏、エシカルバンブー(株)社長の田澤恵津子氏が基調講演し、竹イノベーション研究会代表の佐藤研一氏がファシリテーターとなってパネルディスカッションを実施した。
同大会の実行委員長をつとめた田澤氏は、竹産業の振興に向けたキーワードとして「不易流行」をあげ、「伝統と革新を編み合わせて、日本の竹文化を世界に向けた大きな舞台へと編み上げていきたい」と意欲を語った。

2日目は、竹関連事業のインキュベーション施設「竹ラボ」などを訪ねる現地研修会を行った。
(2025年11月21・22日取材)
(トップ画像=竹産業のリブランディングなどについて議論した)
『林政ニュース』編集部
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