日本ユニシスグループが木材流通のデジタル化サービスを展開

岐阜県 木材流通

企業のシステム構築支援事業などを行っている日本ユニシス(株)(東京都江東区、平岡昭良社長)の100%子会社であるグリーンデジタル&イノベーション(株)(同、井福陽一社長)は、2月上旬から岐阜県で「木材流通プラットフォームサービス」を展開し始めた。

同サービスは、日本ユニシスグループ全体で進めている「キイノクスプロジェクト」の一環。同プロジェクトは、様々な分野の企業が参画して、国産材の流通や利活用を活性化することを目的に、昨年(2021年)11月に発足した。プロジェクトの事業プランには、農場と介護施設が一体化した木造ケアファームの建設や、オフィスの木質化なども含まれている。

グリーンデジタル&イノベーションがリリースした「木材流通プラットフォームサービス」は、木材卸業者向けの住宅資材の提案ツールと、工務店向けの工程管理ツールの2種類からなる。スマートフォンやタブレットで操作し、業務の効率化やデジタル化を進めることができる。

同社は、ヤマガタヤ産業(株)(岐阜県岐南町、吉田芳治社長)と連携して、住宅の「デジタル展示場」を昨年5月から運営している。井福陽一社長は、「事業者がこのサービスに参加することでメリットになる仕組みをつくりたい」と話しており、「サプライチェーン構築のために、弊社が在庫リスクを負うことも視野に入れて検討している。我々のビジョンである社会価値創出企業を実現していきたい」と意欲をみせている。

(2022年2月15日取材)

『林政ニュース』編集部

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