山梨県森林総合研究所(山梨県富士川町)は、国産黒トリュフの人工的な発生に成功した(11月1日に発表)。昨年(2023年)12月に同様の成果を報告した岐阜県森林研究所(岐阜県美濃市)*1に続くもので、国内2例目。昨年2月には、森林総合研究所(茨城県つくば市)が白トリュフの人工的な発生に成功したことを明らかにしており*2、高級食材のトリュフを人工栽培によって自給する基盤が徐々に広がってきている。
山梨県森林総研は、森林総研と連携して、トリュフの菌を感染させたクリの苗木を北杜市内の試験地に2018年に植栽した。6年が経過した今年(2024年)6月に、植栽木の根元付近から計12個の黒トリュフの子囊果(きのこ)が発生していることを初めて確認した。直径は2.2cm~4.1cmで、合計重量は200gだった。植栽木にコナラを用いた岐阜県よりも発生までの期間が1年短く、発生量も重量ベースで約4倍多くなっている。
今後、山梨県森林総研は、黒トリュフ発生の再現性を確認しながら、人工栽培に関する技術開発を進めていくことにしている。
(2024年11月1日取材)
(トップ画像=2018年に植栽した感染木(クリ)の株元で黒トリュフの発生を確認した)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。