フィンランド北カルヤラ県の訪問団が長野県を初めて視察

長野県 海外

林業先進国として知られるフィンランドの関係者が6月7日から9日まで初めて長野県を訪れ、視察や意見交換などを行った。

来日したのは、フィンランド北カルヤラ県のマルクス・ヒルヴォネン知事やカレリア応用科学大学のベッテリ・リュハネン事業部長ら16名。長野県と北カルヤラ県は、2019年10月に林業分野での連携・交流を強化する覚書を締結、同県の伊那市も同様の覚書を取り交わしている。以降、北カルヤラ県から関係者を招くことが計画されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で見送りを余儀なくされていた。

ようやく来日を果たした北カルヤラ県の訪問団は、6月7日に長野県立大学生との交流イベントに出席した後、阿部守一知事を表敬訪問してゼロカーボンの達成に向けて協力していくことを確認。8~9日は、伊那市内のペレット工場やプレカット工場、薪販売センター、信州大学などを視察した。

この間、フィンランド自然資源研究所(LUKE)のトゥーラ・ユスケ研究部長はイタリアと共同で進めている葉の効用に関する研究について説明、長野県側もアカマツの葉を非常食やお茶として利用してきたことを紹介し、松の葉を使ったケーキの試食も行われた。

(2022年6月7日取材)

(トップ画像=北カルヤラ県訪問団を迎え記念植樹を行った)

『林政ニュース』編集部

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