長崎県森連が創立80周年シンポ開催、林業経済研究所との連携深める

長崎県森連が創立80周年シンポ開催、林業経済研究所との連携深める

今年(2024年)で創立80周年を迎えている長崎県森林組合連合会(松瀨清会長)は、8月7日に長崎市の出島メッセ長崎で記念シンポジウムを開催し、関係者ら約100名が参加した。

長崎県森連は、昨年(2023年)10月に林業経済研究所(東京都文京区)との間で包括連携協定を締結し、新たなビジョンの策定作業を進めている*1。記念シンポジウムもその一環に位置づけ、「主伐・再造林時代における森林組合の担うべき役割」を主題に据えて行った。

はじめに同研究所理事長の永田信氏が基調講演し、鹿児島大学農学部助教の奥山洋一郎氏と(株)鹿児島総合研究所社長の新永智士氏が情報提供を行った後、同研究所所長の土屋俊幸氏がコーディネーターとなってパネルディスカッションを実施。奥山・新永両氏に加え、スギサチ林業事務所代表の大地俊介氏、対馬森林組合参事の上原正康氏、長崎県森連専務理事の佐藤義髙氏もパネラーとして登壇し、県産材の新たな活用策などについて議論を深めた。

また、翌8日には、「長崎県 主伐・再造林ガイドライン・CRL認証研究会」の設立式を行い、次世代型林業に向けた体制づくりにも踏み出した。長崎県森連の担当者は、「林業経済研究所の持っている知見を活用できることはとても有難いと再確認した。シンポジウムの成果を新たなビジョンに反映していきたい」と話している。

(2024年8月7日取材)

(トップ画像=森林組合に期待されることを論じ合った、画像提供=長崎県森林組合連合会)

『林政ニュース』編集部

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