(株)モリアゲ(東京都港区、長野麻子代表)は、7月1・2日に長野県木島平村内のカヤの平高原牧場牧草跡地(同村が借り受けている国有林)で「森林の里親協定」のお披露目式典を開催し、村民や森林ボランティアらとともにブナを植樹した。モリアゲは、今年(2023年)4月1日に木島平村(日䑓正博村長)と「森林の里親協定」を締結しており、牧草跡地の林縁部で採取したブナの稚樹を掘り取って植え替え、ブナ林を育てていくことにしている。
お披露目式典には2日間で延べ45名が参加し、約900本のブナを植え付けた。初日は、ブナ博士として知られる県林業総合センターの小山泰弘氏がブナの生態やブナの稚樹の掘り取り方法などをレクチャーし、10年前に植樹されたブナ林を視察した。
モリアゲの長野麻子代表は、昨年(2022年)6月末に農林水産省を退職して同社を設立。現在は、出身地である愛知県岡崎市や民間企業などからの要請を受けて森林や木材活用に関するアドバイザーとして活動しながら、各地で講演などを行っている。
長野代表は、森林の恩恵を受けているすべての企業が森林づくりに関わる「一社一山」を提唱しており、今回の取り組みを通じて、「一社一山」を率先垂範する。今後に向けては、「脱炭素やネイチャーポジティブなどの追い風を活かし、『一社一山』を全国に広げていく」方針をとっている。
(2023年7月1日取材)
(トップ画像=「モリアゲ」ポーズを決める参加者)
『林政ニュース』編集部
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