かずさDNA研究所(千葉県木更津市)、森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター(茨城県日立市)、九州大学(福岡県福岡市)は、ヒノキ、スギ、コウヨウザンの3樹種の染色体レベルでの高精度なゲノム解読に成功した(8月10日に発表)。
研究チームは、最新のDNA解析技術を組み合わせ、ヒト(約32億塩基対)よりもはるかに大きい、ヒノキ(87億塩基対)、スギ(96億塩基対)、コウヨウザン(134億塩基対)の巨大なゲノムを染色体ごとに正確に解読した。
3種が持つ11本の染色体を比較したところ、8本は共通していたが、残る3本(2番、6番、9番)の染色体でDNAの並び順が入れ替わっていることが判明。この違いは、3種が進化の過程で分かれてきた背景を理解する手がかりになるとみられている。
この研究成果は、成長の早さや病気のへの強さなど、優れた木材の特長を持つ苗木を選定する技術開発につながると見込まれている。林業での育種には長い年月を要してきたが、今回得たゲノム情報の活用によりさらなる効率化が期待される。
(2026年8月10日取材)
(トップ画像=ヒノキ等3種が持つ11本の染色体のDNAの並び順を線でつないだ図)
『林政ニュース』編集部
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