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軽自動車メーカーのダイハツ工業（株）（大阪府池田市、井上雅宏社長）とグループ会社の（株）ダイハツメタル（兵庫県川西市、金岡秀輝社長）は、廃菌床や樹皮（バーク）を原料にした「バイオブリケット」の使用を開始した（11月13日に発表）。
バイオブリケットは、木材や植物繊維などのバイオマス資源を圧縮してつくる固形燃料。ダイハツグループでは、スギ・ヒノキの樹皮を破砕機で細かくして乾燥させ、破砕・乾燥済みの廃菌床と混合機で混ぜ合わせた後、圧縮機で固形化し、成形機で棒状に整えて規定サイズにカットする。廃菌床は三光（株）（鳥取県境港市、三輪昌輝社長）、樹皮は（株）出雲木材市場（島根県出雲市、三吉庸善社長）からそれぞれ調達し、製造したバイオブリケットはダイハツメタルの主力製造拠点である出雲工場にあるキュポラ溶解炉の熱源に用いる。
ダイハツメタルは、バイオブリケットの実用化に向けて、2023年に有志企業・団体で構成する「キュポラCN共創ワーキンググループ」に参加。同グループの一員である（株）コヤマ（長野県長野市、百瀬真二郎社長）が2024年に確立した技術を活用して、製造工程を整備した。
なお、ダイハツグループでは、石炭由来のコークスに代わって地域資源を活用したエネルギー循環モデルを構築し、2035年には置換率100％を目指すことにしている。
（2025年11月13日取材）
（トップ画像＝バイオブリケット、画像提供：ダイハツ工業））
『林政ニュース』編集部
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