インターネット木材市場「eTREE」を運営している(株)森未来(東京都港区、浅野純平社長)は、2月23日に千葉県浦安市の(株)東京中央木材市場で木材展示即売会「eTREEリアルマーケット」を開催した。(株)山康商店(東京都江東区、山﨑尚社長)と共同で企画・実施したもので、設計士、工務店関係者のほか、親子連れなど通常は木材市場に足を運ばない幅広いユーザーが来場した。
一枚板をはじめとした銘木など数百点が出品されたほか、同社が昨年から行っている買い取りサービスで査定した木材製品も展示・販売した。同社には、「先代から倉庫と一緒に木材も引き継いだが、どうしたらいいかわからない」という相談が全国から寄せられているという。
目玉は、設計士でも一枚板などを直接購入できるようにしたこと。同市場の浜問屋の協力を得て、購入希望者に枝番(取引番号)を発行。価格交渉などは相対で行い、取引が成立したらサインをし、後日、指定の口座に代金を振り込む仕組みをつくった。当日の午前11時と午後2時にはオークション(競り)も行って、会場内を盛り上げた。
浅野純平社長は、「デジタル上での木材取引は、規格品であれば可能だが、一枚板は仕上げ加工などの問題もあってそうもいかない。今後もリアルとデジタルを連携させながら、木材流通を活性化させていきたい」と話している。
(2022年2月23日取材)
(トップ画像=銘木など数百点が出品された)
『林政ニュース』編集部
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