伊勢神宮の式年遷宮に向けて「御船代祭」を行う

長野県 三重県 イベント・祭事

2033年の秋に予定されている伊勢神宮(三重県伊勢市)の式年遷宮に向けた祭儀の1つである「御船代祭(みふなしろさい)」が9月17日と19日に、伊勢神宮の内宮・外宮と長野県上松町内及び岐阜県中津川市内の国有林で行われた。

「御船代」は、ご神体を納めた器「御樋代(みひしろ)」をさらに納める外箱のこと。「御船代祭」に先立ち、6月3日には上松町内の国有林で「御樋代」に用いるご神木(木曽ヒノキ)を伐採する「御杣始祭(みそまはじめさい)」、続いて5日には中津川市内の国有林で「裏木曽御用材伐採式」が実施されている。

「御船代祭」用につくられた盤台(2025年9月11日撮影)

9月19日に中津川市内で開かれた「御船代祭」には地元関係者ら約100人が参列し、伊勢神宮・外宮での祭儀と時間を合わせて儀式や伐採作業などを行った。

伐採木に選ばれたのは、推定樹齢200~300年、高さ約30m、直径約120cmの木曽ヒノキで、伝統的技法である「()(ひも)()り(()()()り)」によって、約3時間をかけて伐り倒された。

(2025年9月19日取材)

(トップ画像=「三ツ紐伐り」でご神木(木曽ヒノキ)を伐り倒した)

『林政ニュース』編集部

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