林野庁のOBで組織している三陸森の会(福士始代表)は、大規模な林野火災で被災した岩手県大船渡市の仮設住宅居住者に木製の簡易収納棚「組手什」を贈る支援活動を8月15日に行った。
国土緑化推進機構の「緑の募金」を活用し、「組手什」の制作元である宮城県の登米森林組合及び地元の三陸中部森林管理署の協力を得て、仮設住宅近くの閉校した学校の体育館を使って「組手什」の組み立てなどを行い、仮設住宅に届けて共用部分などに設置した。仮設住宅は押し入れが1つしかないため、居住者からは「収納にとても助かる」など歓迎の声が上がった。

なお、三陸森の会の運営は、日本森林林業振興会青森支部が担っており、7月5日には岩手大学農学部の学生とともに林野火災現場で研修と植林活動も行った。
(2025年8月15日取材)
(トップ画像=「組手什」を仮設住宅に届けた )
『林政ニュース』編集部
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