滋賀県野洲市の県立近江富士花緑公園内で整備が進められていた県営の木育施設「しがモック」が完成し、8月24日にオープンした。施設内の壁や床、什器などにびわ湖材をふんだんに使い、山や琵琶湖といった同県の地形をイメージした遊具や、県内の木工家が製作したおもちゃで遊びながら木材利用の意義などを学ぶことができる。

主な利用対象者には、小学生以下の子供とその保護者を想定しており、収容人数は最大50組・100人。利用料は、一般(中学生以上)が500円、小学生以下は250円。営業時間は午前9時30分から午後4時までで、休業日は同公園の休園日と施設点検日としている。
同県では、2023年4月に「つなぐ『しが木育』指針」を策定し、子供から大人まで幅広い世代を対象にした木育の普及に取り組んでいる。「しがモック」は、その拠点施設として、同公園内にあった旧森林のわくわく学習館をリニューアルして新設した。施設設計にあたっては、県内の木育関係者や幼児教育関係者、おもちゃ製作者、設計者、県職員らが連携してワークショップや視察を重ね、同県ならではの木育施設のあり方を議論し、構想を固めていった。
(2025年8月24日取材)
(トップ画像=びわ湖材を活用して開放的な空間をつくった)
『林政ニュース』編集部
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