新木場の「銘木館」がリニューアルオープン、誰でも鑑賞できる施設に全面刷新

東京都 銘木・造作材

東京都江東区新木場にある「銘木館」が4月28日にリニューアルオープンした。優れた木目(杢)や色艶を持つ希少材が約400点も展示されており、一見の価値がある“木の名所”となっている。

「銘木館」は、(株)長谷川萬治商店(東京都江東区、長谷川泰治社長)の創業者である長谷川萬治氏が全国から収集した銘木を展示している施設。同氏が死去した後の1977年に貴重なコレクションが日本住宅・木材技術センター(同、宮澤俊輔理事長)に寄贈され、同センターが管理しながら公開してきた。ただ、開館から年月が経ち、銘木の価値や鑑賞ポイントなどが来館者に伝わりにくくなっていたため、2024年度から2年間をかけて全面刷新した。

装いを新たにした「銘木館」は、希少木を眺め・親しめるだけでなく、美術品としても鑑賞できる場となっている。リニューアルにあたって、長谷川萬治商店と(株)鴨川商店が協力して展示品全体の価値を再確認する点検作業を行い、とくに希少性が高い銘木については、(株)水澤工務店が鉋掛けと清め洗いをして木目や杢を鮮明に浮かび上がらせた。

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また、全展示品のうち観賞価値の高い44点については、解説パネルを設置した。森林業漫画家の平田美紗子氏によるイラストとともに説明文が掲示されており、専門家による解説がなくても銘木の特長が掴めるようになっている。

さらに、5大名物と呼ばれる最重要展示品には茶色の番号、それに準ずる見所には赤色で番号を表示し、来館者が自分のペースで鑑賞できるような工夫も施されている。入館は無料。見学時間の目安は、5大名物だけなら約15分、見所を加えると約30分、全展示品を巡ると約110分となっている。

長谷川萬治翁銅像の前で説明する宮澤理事長

同センターの宮澤理事長は、「長谷川萬治翁の生前の願いである銘木の普及のために、初めて訪れる方でも銘木を学び、味わい、楽しめる施設にした。ぜひ多くの方に来館して欲しい」と話している。

(2026年4月28日取材)

(トップ画像=故・長谷川萬治氏が残した貴重なコレクションを鑑賞できる)

『林政ニュース』編集部

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