「北森カレッジの人材育成」をテーマに東京都内で勉強会を開催

北海道 東京都 研修

北海道大学(札幌市)の産学・地域協働推進機構・スタートアップ創出本部(本部長=土屋努・北海道大学副理事)は、1月20日に東京都内にある日本最大級のスタートアップ集積地・CIC TOKYOで「北森カレッジにおける人材育成」をテーマにした勉強会を開催し、約30人が参加した。同本部は、北海道の農林水産業が持つ可能性などを広く伝える勉強会を月1回のペースで都内で行っており、1月20日の勉強会は通算8回目で、林業にスポットをあてたのは初めて。講師役は、北海道立北の森づくり専門学院(略称「北森カレッジ」)の土屋禎治・学院長がつとめ、世界標準の林業を目指して人材育成を進めていることなどを説明した。

2020年4月に旭川市で開校した北森カレッジは、2年制の専修学校で、学年定員は40人。道有林の一部を実習フィールドとする実践的なカリキュラムを組んでおり、地域(自治体)・企業・団体・研究機関・国(国有林)などが一致結束し「オール北海道」で人材育成を支援する体制をとっている。林業界初の長期就業実践実習(コーオプ教育)も実施しており、道内外から入学した生徒の約8割は全道各地の林業・木材産業に関わる企業や森林組合などに就職している(参照)。

北森カレッジの卒業生の就職状況(資料提供:北森カレッジ)

土屋学院長は、フィンランドのリベリア林業専門学校と連携し、シミュレーターを活用したオペレータ教育で即戦力を養成しているとした上で、北森カレッジが目指す次世代型林業のポイントとしてICT技術の活用などをあげ、先端科学と現場実践力の高い人材の融合によって「新しい林業が実現できる」との認識を示した。

(2025年1月20日取材)

(トップ画像=「北森カレッジ」のビジョンなどを説明する土屋学院長(左端))

『林政ニュース』編集部

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