日本を代表する植物学者・牧野富太郎博士をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」が4月から放送されることにあわせ、四国森林管理局は、記録文書「牧野富太郎が歩いた『国有林』」を3月20日に公開した。
同文書は、牧野博士が1934年に当時の高知営林局(現・四国局)管内を訪れた際に、同伴していた同局の職員が記した「高知林友」の一部。牧野博士は、魚梁瀬営林署(現・安芸森林管理署)や本山営林署(現・嶺北森林管理署)の現場に足を運び、植物の採取指導などを行ったほか、千本山保護林(馬路村)、白髪山保護林(本山町)などを視察した。同文書からは、牧野博士から直接指導を受けた職員の感激ぶりが伝わってくる。四国局の担当者は、「地域振興の後押しになればと思い、国有林ならではの資料を公開した」と話している。
(2023年3月20日取材)
(トップ画像=「高知林友」の一部、画像提供:四国森林管理局)
『林政ニュース』編集部
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