秋田県教育委員会が作成した今年度(2023年度)の「学校教育の指針」に、森林の働きや木材の利用について学ぶことの重要性が明記された。
同指針は、学校教育の目標や重点課題などを示したもので、「持続可能な社会の創り手を育成する環境教育の推進」の学習活動例として、「秋田杉をはじめとする森林の働きや木材の利用などについて、地域の人へのインタビューや、自然の中での体験活動を通じて情報を収集し、環境保全や地域活性化の視点から発信や実践に取り組む学習活動」があげられた。小学校の総合的な学習の時間の中で取り組んでいくことが想定されている。
同指針への明記は、学校で学ぶ子供たちが森林や木材に親しむことの大切さが教育現場からも認められたことを意味し、県内の林業関係者からは「画期的」との評価が出ている。なお、同県では、未来を担う子供たちを「わか杉」と呼んで、伸びやかな成長を促すことにしている。
『林政ニュース』編集部
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