木造+鉄骨造の9階建て「KiGi AKIHABARA」開業

東京都 木造非住宅

フジサンケイグループの不動産デベロッパーである(株)サンケイビル(東京都千代田区、飯島一暢社長)は、同社初の木造+鉄骨造による中高層オフィスビル「KiGi AKIHABARA」を東京都千代田区東神田に建設し、7月22日に開業した。

最新の木質耐火部材などを使用している

JR秋葉原駅から徒歩約10分のオフィスエリアに立地する「KiGi AKIHABARA」は、地上9階建てで、敷地面積は169.27m2、延床面積は1,072.04m3。1階はカフェ、2階は共用ラウンジとし、3~9階はオフィス用に貸し出す。賃料は坪当たり3~4万円/月で設定している。

KiGi AKIHABARAの構造部材など

構造体の部材には、国産材(スギとカラマツ)を原料とした集成材、CLT、LVLを用いており、とくに、柱・梁・床には木質耐火部材「λ‐WOODⅡ(ラムダウッド・ツー)」((株)熊谷組製)、最上階には木材を耐火被覆材として用いた鉄骨部材「ドレスウッド」(同)、耐震部材には国産カラマツを使った「KS木質座屈拘束ブレース」」(熊谷組・住友林業(株)製)を採用するなど都市部で混構造建築物を実現するための先進技術を駆使しており、国土交通省の「令和6年度優良木造建築物等整備推進事業先導型」に採択されている。同社によると、すべて鉄骨造で建設した場合と比較して、約112.3t(約19%減)の二酸化炭素(CO2)排出削減が図られている。

2階ラウンジの共用家具には、群馬県みなかみ町の「赤谷の森」で間伐された「イヌワシ木材」を活用している

このほか、建設にあたっては、既存杭を避けた位置に新築杭を配置し、上部は鉄骨造、南北の持ち出し部分は荷重の軽い木造として地盤への負荷を軽減した。また、金属スクラップを鋼材に再利用し、ペロブスカイト太陽電池による発電システムを採用している。開業後も、木の枝葉や端材を有効利用した「森ごとクレヨン」のワークショップの開催や、入居者に「戻り苗」を配布するなど、都市と森林をつなぐ拠点とすることにしている。

(7月22日取材)

(トップ画像=「KiGi AKIHABARA」の外観)

『林政ニュース』編集部

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