獣害防止へ人材をマッチング、プレ「かりつなぎ」を行う

奈良県

奈良県宇陀市の森庄銘木産業(株)(森本定雄社長)は、「SUSTAINABLE FOREST ACTION 2021」(略称「SFA」)で入賞したプラン「かりつなぎ」の本格実施に向けて、1月16日に宇陀市と共同でプレイベントとなる狩猟体験会を行った。

「かりつなぎ」は、獣害に悩む農林家と狩猟を始めたい人をマッチングするサービス。参入のハードルが高い狩猟の“敷居”を下げることで、獣害防止のネットワーク拡大を目指している。

1月16日のプレイベントには、狩猟免許を取得したばかりの初心者と狩猟に興味のある13名が参集(参加費3,000円)。狩猟経験の豊富な市の農林課職員と地域おこし協力隊の隊員が講師をつとめ、狩猟に関する基礎知識や罠の設置方法、シカの解体、調理法などについて実践を交えて学んだ。

宇陀市は、裏山に罠を設置すれば、どこでもシカがかかるという獣害の多い地域。同市の担当者も「かりつなぎ」の事業目的に理解を示しており、「協力・応援していきたい」と話している。同社取締役専務の森本達郎氏は、今後も管理する森林で狩猟体験イベントを重ねながら、「来年度中には正式に『かりつなぎ』のサービスをリリースしたい」としている。次回は、2月20日(日)に開催する予定。

(2022年1月16日取材)

(トップ画像=ベテランから実践的な知見を学んだ)

『林政ニュース』編集部

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