「FORESTRISE2026」開催、注目のユニーク4製品をみる

東京都 イベント・祭事 機械・器具

森林・林業のイノベーション技術を結集した「FORESTRISE2026(第5回次世代森林産業展)」(主催=(株)産経新聞社)が、9月16日から18日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。機械メーカーなど53社が出展し、3日間の来場者は3,951人と前回(2024年、3,535人)を上回った。様々な講演やセミナーが行われ、最新の機器やサービスなどが披露された中から、とくにユニークさを放った4製品を紹介する。

バラツキを抑えた非破壊木材強度評価器「WoodEcho」

(株)坂本電機製作所(福岡県福岡市)は、立木・丸太を傷つけずに強度を図る携帯型の非破壊木材強度評価器「WoodEcho」を出展した。幹に打ち込んだ2つのセンサー間を信号が伝わる時間を測ってヤング係数を推定し、JAS(日本農林規格)の区分に基づいて強度等級を示す。

非破壊木材強度評価器「WoodEcho」

他のメーカーの同種製品は、人がハンマーで叩いて振動を与える方式を採用している。これに対して「WoodEcho」は、電気を用いて振動を与えるためバラツキが出づらく、誰が行っても同じ結果になるのがウリだ。立木段階で強度が“見える化”できれば効率的な森林管理や資源利用が可能となる。来年(2027年)3月の販売を目指しており、価格は80~90万円を想定している。

植え付けまで誘(いざな)って下刈りも省力化する「位置誘導植栽機」

(有)大坂林業(北海道幕別町)は、みちびき衛星・CLASを活用して植栽作業を支援する「位置誘導植栽機」を展示した。植栽位置をあらかじめ計画してタブレットに表示し、GNSSのアンテナと受信機を持った作業者が、画面上で自分の位置と計画位置を見比べながら歩き、計画位置に着いたら苗木を植える仕組みだ。

「新しい林業」の経営モデル実証事業を通じて開発したもので、これまでロープで植栽間隔を測っていた手間が省ける。植えた苗木位置も記録できるので、下刈りの省力化にも役立つ。来年1~2月頃のリリースを予定している。

植栽作業を支援する「位置誘導植栽機」

土砂流出防止の「KODOBOKU」を山地災害対策用に活用

中部電力グループの(株)シーテック(愛知県名古屋市)は、送電鉄塔の敷地保守で使ってきた土砂流出防止の資材「KODOBOKU」を山地災害対策用に活用している。

斜面の水の流れを解析し、水が集中する場所に資材を置いて表面流を分散させることで、地表の浸食と土砂の流出を防ぎ、植生の回復にもつなげる。重機を使わず人の手で運べ、山へは資材だけを持ち込んで、現地の石などを詰めるだけなので運搬や施工の手間が少ない。これから森林土木分野での販売を強化することにしている。

土砂流出防止資材「KODOBOKU」

クマ対策となる防護用シールドに自治体などからの注文増える

Nicoldsystem(株)(富山県立山町)は、クマ対策となる防護用のシールドを持ち込んだ。

防護用のシールドは、透明とブラウンの2色があり、3種類を揃えている。幅45cm×高さ90cmのロングシールド(約2.6kg、2万9,000円、税抜き)のほか、直径9cmの穴からスプレーやネットランチャーで反撃できる穴あきロングシールド(3万円、同)、片手で持てる45cm角の小型シールド(約1.3kg、1万5,000円、同)がある。クマ被害の増加を受け、自治体などからの注文が増えている。

クマ対策となる「防護用シールド」

(2026年9月16日取材)

(トップ画像=FORESTRISE2026での会場の様子)

『林政ニュース』編集部

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