総合商社の双日(株)(東京都千代田区)は、100%子会社の双日米国(株)(ニューヨーク)を通じて、米国で森林ファンドを立ち上げる。現地のEFM Investments & Advisory LLC(以下「EFM」と略)と合弁事業契約を締結し、事業主体となるEFM Sojitz Management(以下「ESM」と略)を設立した(4月28日に発表)。
ESMは、5月から森林ファンドを組成し、信頼性の高いカーボンクレジットの創出や気候変動に配慮した森林管理に取り組む。森林ファンドには、双日グループのほか、芙蓉グループの芙蓉総合リース(株)(東京都千代田区)などが参画する予定で、最終的な運用資産規模は2億ドル程度を見込んでいる。
双日のパートナーであるEFMは、米国北西部の太平洋沿岸地域における森林の取得・管理を専門とする投資会社で、2004年に発足してから8万ha以上の森林を手がけ、カーボンクレジットなど収益源の多角化に取り組んでいる。今後も日系企業を中心に様々な投資家と連携し、ファンド規模の拡大と付加価値の向上を目指すことにしている。
(2025年4月28日取材)
(トップ画像=EFMが管理するオレゴン州沿岸部の森林、画像提供:双日)

『林政ニュース』編集部
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