3月20日に関西で初となる「奈良おもちゃ美術館」が奈良県三郷町で開館する。東京おもちゃ美術館を運営するNPO法人芸術と遊び創造協会が監修し、三郷町がまちづくりの一環として開設し、運営は社会福祉法人檸檬会が担う。
全国で13番目のおもちゃ美術館となる同館は、奈良学園大学三郷キャンパスの跡地に整備したFSS35キャンパス内にオープンする。「インクルージョン(包括的)な場所」を目指し、乳幼児から高齢者、障がい者、外国人なども楽しめ、活躍できるように運営することにしている。
館内には奈良県産のスギ、ヒノキを使用した遊具や玩具を揃えるほか、国内外から厳選した約5,000点の木製玩具も展示する。木材・木製品の供給は、主に森庄銘木産業(株)(奈良県宇陀市、森本定雄社長)が担った。
同社は、「森と暮らしを繋ぐ」をコンセプトに掲げ、専務の森本達郎氏によるSNSマーケティングや家具製品などの展開によって事業を成長させている。
なお、同館では、開館に合わせて3月20日まで目標金額400万円のクラウドファンディング(インターネットを介した資金調達)を行っており、リターン(返礼品)には、「木のタマゴ」などを用意している。
(2025年2月17日取材)
(トップ画像=「奈良おもちゃ美術館」の館内、画像提供:森庄銘木産業(株))

『林政ニュース』編集部
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