2×4工法向け国産構造用製材のシェアがじわり上昇──最新調査結果

ツーバイフォー建築における国産木材活用協議会は、2×4工法住宅における国産構造用製材の需給動向に関する最新の調査結果を2月13日に公表した。

国内のJAS認証工場による生産量は徐々に増えてきており、2023年度の実績は約9万m3、2024年度は10万m3に達する見込みとなっている(図1参照)。

図1 2×4工法向け国産構造用製材の生産量

樹種別の構成比では、スギの割合が80%強に下がる一方、トドマツの割合が10%強まで上昇している(図2参照)。

図2 2×4工法向け国産構造用製材の樹種別構成比

また、日本ツーバイフォー建築協会の正会員を対象にした調査結果によると、国産構造用製材の採用実績はウッドショック後に一時落ち込んだものの、輸入材価格の高騰などを受けて2024年度は55.6%まで盛り返す見通しとなっている(トップ画像参照)。

コンポーネント企業も国産構造用製材の調達割合を増やしており、2024年度は20%強に上昇するとみられている(図3参照)。

図3 コンポーネント企業の構造用製材の調達先

なお、国産構造用製材に対する要望としては、供給不安の解消、価格の安定、合法木材認証の取得──などが寄せられている。

(2025年2月13日取材)

(トップ画像=日本ツーバイフォー建築協会の正会員による国産構造用製材の採用状況)

『林政ニュース』編集部

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