木材優良施設の総理大臣賞に「流山市立おおぐろの森中学校」

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木材優良施設の総理大臣賞に「流山市立おおぐろの森中学校」

木材利用推進中央協議会は、30回目となる今年度(2022年度)の木材利用優良施設コンクールの審査結果を10月18日に発表した。

最上位となる内閣総理大臣賞は、千葉県流山市の市立おおぐろの森中学校が受賞。また、農林水産大臣賞に京丹波町役場新庁舎(京都府京丹波町)、文部科学大臣賞(新設)に大豊町立大豊学園(高知県大豊町)、国土交通大臣賞にPort Plus大林組横浜研修所(神奈川県横浜市)、環境大臣賞にHULIC & New GINZA 8(東京都中央区)を選んだ。このほか、林野庁長官賞(3点)、同協議会会長賞(3点)、審査委員会特別賞(2点)に加え、40点の優秀賞を選定した。

今回から新設された国産材利用推進部門では、テクノウッドワークス(株)(栃木県鹿沼市)が農林水産大臣賞、大東建託(株)が林野庁長官賞を受賞した。表彰式は、10月31日(月)に東京都江東区の木材会館でオンライン配信を併用して行われる。

新設した国産材利用推進部門の大臣賞はテクノウッドワークス

内閣総理大臣賞を受賞したおおぐろの森中学校は、昨年度(2021年度)の同コンクールで隣接するおおぐろの森小学校が環境大臣賞に選ばれており、実質的にダブル受賞となった。発注から木材加工・調達に至る関係者が連携体制をつくり、一般製材やLVL、CLTなどを使ってデザイン性の高い校舎をRC造と同程度のコストで建設したことが評価された。

国産材利用推進部門で初の大臣賞に輝いたテクノウッドワークスは、プレカット企業として昨年1年間に約5万m3(入荷ベース)の木材を利用し、その約26%が国産材製品となっている。過去5年間における国産材製品の利用実績も約23万8,000m3に達しており、「とちぎ県産材」の活用を基本方針に掲げて取り組みを強化している。

(2022年10月18日取材)

(トップ画像=おおぐろの森中学校の外観)

『林政ニュース』編集部

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