【新製品】おが粉からつくる熱処理なしの消臭スプレー「杉の精」

埼玉県

スギ材のおが粉を使ったペット商品「命の猫砂 杉にゃん」を販売している(株)杉のチカラ(埼玉県久喜市、高橋則之社長)が新たにペット用消臭スプレー「杉の精」を発売した。

「杉の精」は、猫砂になる前のおが粉から独自の圧縮製法(特許出願済み)で樹液を抽出し、0.45μmの超精密濾過により微生物や細菌を滅菌処理したもの。おが粉には熱処理などを一切加えない自然な商品で、同社が行った自主臨床試験では抗炎症効果などが確認されている。

「杉の精」の発売に先立って、クラウドファンディングで資金調達を行ったところ目標金額(約23万円)の3倍を達成。返礼品として「杉の精」を受け取ったユーザーの中からは、早くもリピーターが出てきている。

引き合いが好調なことを踏まえ、同社は11月14日に埼玉りそな銀行(埼玉県さいたま市)らが出資するファンドから資金調達を行い、2027年までのIPO(上場)を目指している。高橋則之社長は、「調達した資金をもとに生産体制の強化や新商品の開発に取り組む。将来的には10〜15年伐期のスギ林業を確立したい」と話している。

(2022年11月20日取材)

(トップ画像=ペット用消臭スプレー「杉の精」、1本100ml、1,980円(税込み))

『林政ニュース』編集部

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