昨年(2020年)9月に設置された「豪雨災害に関する今後の治山対策の在り方検討会」(座長=石川芳治・東京農工大学名誉教授)*1が3月末に検討成果をとりまとめ、森林整備と簡易土木工法を組み合わせた「面的」整備の推進を提言した。簡易土木工法は、等高線状に筋工・柵工をつくるもので、伐採木を横に並べて置くだけでも一定の土壌保持効果が期待できる。「面的」整備は、急傾斜地や施工条件が厳しい箇所でも導入でき、現場対応力が高いと評価した。
また、流域治水対策と連携して取り組む重点課題に、①リモートセンシング技術を活用した崩壊発生抑制対策、②タイプの異なる治山ダム配置、③渓流沿いの危険木の事前伐採・林相転換──をあげた。
(トップ画像=簡易土木工法)
『林政ニュース』編集部
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