熊本県八代市の八代地域林業研究・普及連絡協議会(会長=白石安記・白石林業(株)社長)は、同市産のスギ・ヒノキの葉を使ったクラフトビールの製造に協力する取り組みを始めた。山の恵みを活かしたクラフトビールは、4月30日から同市の施設「八代よかとこ物産館」で販売されている。
同協議会は、林業経営者と関係者を中心に同市、八代森林組合、県南広域本部林務課職員などで構成しており、4月時点で39名の会員が所属している。
昨年度(2024年度)に新規会員が6名入会し、そのうち1名が同物産館の指定管理者である企業からクラフトビールの材料提供について相談を受けたことがきっかけとなり、同協議会の新たな活動として取り組むことにした。同協議会の会員が伐採したスギ・ヒノキから葉を採取し、裁断したうえで広島県内の工場に送り、指定管理者の関連企業がクラフトビールをつくる工程を整えた。
4月30日から1本800円(税込)で売り出したところ、「森の香りがする」、「森の中でビールを飲んでいるような気分になる」などの感想が寄せられており、同物産館の目玉商品になってきている。
(2025年4月30日取材)

『林政ニュース』編集部
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