鹿児島県CRL認証の第6回授与式開催、再造林率は59%に上昇

鹿児島県 林業 森林経営・管理

鹿児島県森林組合連合会と同県素材生産事業連絡協議会が運営している「責任ある素材生産事業体認証制度(CRL)」の第6回認証授与式が5月12日に鹿児島市内のホテルで開催され、約80名が出席した。

同制度は2018年にスタートし、「行動規範」と「伐採・搬出・再造林ガイドライン」を遵守しながら事業を行っている素材生産業者や森林組合などを認証している。

取得する認証は、「☆(1つ星)」から「☆☆☆(3つ星)」へランクアップしていく仕組みをとっており、☆は研修を受講すれば取得できるが、☆☆以上は学識者らで構成するCRL認証委員会(竹ノ内洋行委員長)による現地審査などをクリアしなければならない。認証の有効期間は3年で、再審査によって更新可能。☆☆以上の認証を取得した事業体は、伐出現場や使用機械などにCRLのロゴマークを表示でき、環境に配慮した施業を行っていることをアピールできる。

5月12日の認証授与式では、鹿屋愛林(有)(鹿屋市)、(株)ヤマトク(霧島市)、(株)正徳林業(さつま町)が☆☆☆、(有)松山愛林(志布志市)、かごしま森林組合ひおき支所(日置市)、山生産業(株)(肝付町)が☆☆に認証された。

これで☆☆以上の認証事業体は計23社(うち森林組合が6)となった。

同県では主伐面積が増加傾向に入っており、2023年度時点で1,920haとなり、再造林面積も1,134haにまで増えている。

同県の再造林率は、同制度が始まるまでは40%程度で推移してきたが、2023年度実績では59%にまでアップしており、主伐・再造林の施業地が広がってきている。

事務局は、「再造林率を高めて健全な森林を育成することは、将来の素材生産の基盤づくりになる。国有林、民有林の枠を超え、森林所有者への呼びかけも強めていきたい」と話している。

(2025年5月12日取材)

(トップ画像=第6回認証授与式には関係者ら約80名が出席した)

『林政ニュース』編集部

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